決戦の日

体中が痛いっす・・・。両腕、両足、腹筋。
体のすべてのパーツが痛い・・・。

基本的にはいつもまったり自由席で、終始座りっぱなしでの観戦です。試合をじっくり見たいし。
それはアウェーに行っても同じで、できればメインスタンドでじっくり座って観戦したい。

のですが・・・。昨日は90分間ずっと立ちっぱなし。ゴール裏で一緒に闘いました。
札幌遠征の時みたいにアウェー席が極端に少なくて、やむなくコアに混ざって応援する時もあるんだけど、昨日はむしろ、緊張のあまりじっくり試合を見るどころじゃない、って感じで。
跳ねて、叫んで、両手を上げて。試合中、手も足もずっと震えてるような状態（大丈夫か？自分）。
昨日の移動はバスツアーではなく（広大くん曰く、「セレブぅ♪」な）新幹線移動だったんだけど。
今日になってもしっかり疲れが残っております・・・。

昨日の朝、緊張のあまり吐き気とともに目覚め（本当に大丈夫か？自分）、8時15分発の新幹線に乗るべく仙台駅へ。
駅のホームで社長に遭遇しました。会釈をするわたしたちに「遠くまで、ありがとうございます」と頭を下げる社長。各所でいろいろ言われて大変でしょうけど・・・。頑張って下さい。

吐き気がする、と言う割には新幹線の中で「やわらか牛タン弁当」をモリモリ食すわたくし。ひもを引っ張るとプシューっと煙が出て、あったかくなるんです。青森県産長芋付きです。久々に食べたけど、うまかった～。朝からガッツリいきすぎ。最近のこのみなぎる食欲、どうしたものか・・・。天高く、自分肥ゆる秋、ですよ。最近2キロ増量しました

さて、車内では木曜日の練習場での話などで盛り上がります。
ティーパーティーの時に、14番くんを前に緊張しまくったと言う、Ｕ-150センチのわたしたちの小さきアイドル、ちびっこちゃん。
現場でその様子を見た2番様に「何で？もっと話しかければいいじゃん！」とダメだしされたとかで。
木曜日の練習の時もちびっこちゃんの姿をみつけるなり「ちゃんとヨースケと話せるようになった？」とご心配下さり・・・。「ダメです・・・。コワイ・・・」と怖気づくちびっこちゃんに「コワイ・・・？俺もそういうキャラでいこっかなー、これから・・・（←想像できません）」と、楽しそうに笑って去って行きましたが。
そして2番様が去った直後に現れた14番くんにちびっこちゃんがちゃんと話しかけるかどうか、振り返りつつ見守っていた2番様。
案の定、固まってほとんど話すことができないちびっこちゃんの様子を見て、遠くから外人のように「ホワ～イ？？？」って感じで両手を上げる2番様。・・・愉快なお方です。

ってなエピソードを話しながら、目前に迫った大一番の緊張を少しでも和らげようと、笑って車内での時を過ごし、あっという間に東京砂漠到着です。

東京駅の構内。いつ来ても人だらけです。
しかもなんだか物々しい雰囲気。ロープが張られてたりなんかして。
「何？韓流スターでも来るですか？」
と、思ったらおっかない警備の人たちにどんどん追いやられる田舎モノのわたしたち・・・。
なんすか？なんなんすか？おのぼりは東京駅構内も歩いちゃいかんのですか？
って憤ってましたら、どうも天皇陛下ご一行がお通りになるんだとかで。
あの・・・、わたくしたち、飛田給駅に向かいたいだけなんです。味の素スタジアムに行きたいだけなんです・・・。
で、どうにか人ごみ＆警備の人々から逃れます。ここで同行者の一人が、塩竃でひとりテレビ観戦予定の仲間に今起きた出来事をメールで知らせると・・・。
「とうとう天覧試合？」
との返信。
そうね。それくらい全世界注目の一戦ですよ、今日の試合は・・・。って、どういう勘違いだよ！

さて、シトシトと雨が降る中、味の素スタジアム到着。
わたし、ここに来るの三回目です。
一度目はＪ1一年目の2002年の最終戦。まだ東京スタジアムと言う名前だった頃。すでにＪ1残留は辛うじて決定していましたが、Ｊ1一年目の記念に観光も兼ねての観戦。山下のゴールなどもありましたが、敗戦。
2回目は今シーズンの第2クールのヴェルディ戦。キラキラ9番くんのゴールがあったり、ケガで離脱していた2番様の代わり出場した広大くんがしっかりフッキを抑えたり、見所のあった一戦でしたが、廣山にやられて敗戦（わたしにとって今シーズン、アウェー観戦唯一の敗戦です）。
そう、ここではわたし、負け試合しか見たことないのですよ。
でもそんなの関係ないっす。やるなら今しかねぇ、だよ。

試合開始時間が刻々と迫る中、時間の経過とともに続々と増え続けるベガサポたち。
知った顔にもたくさん出会います。あの人も、この人も、みんな来てる！
ユアスタでいつも会うたくさんの仲間たちが、それぞれいろんな手段でこのアウェーの地に集結しています。
一体どうやって運んできたんだか、ユアスタと同じように帯やビッグフラッグも用意されています。これを見た選手たちが燃えないわけはないよ。

そしていよいよ試合開始。序盤から望月ベガルタの持ち味である、ワンタッチでのパスがつながり、優位に試合を進めます。守備陣もがっちりフッキをマーク。「戦術・フッキ」と称されるくらい、フッキ頼みの今年のヴェルディ。フッキのチームだってわかっていても、どの対戦相手もこのフッキだけはどうしても止めることができずにいる今年のＪ2。札幌時代ののように、イライラすることなく、冷静に個人技を駆使してゴールを量産してきたフッキを、昨日のベガルタは冷静に封じました。イライラしたフッキは「なんであんたがそこまで下がっての？？？」ってこっちが驚くくらい、最終ラインまで下がってボールを奪いに来たりして。
そして前半早い時間帯で奪った10番くんの見事なミドルシュート。もうぐちゃぐちゃになりながらみんなで「りゃ～んよ～んぎ～！」って横揺れしました。
そしてそして、Ｖシネ的イケメン・ユーキ様の突破に思わず肩をつかんでファールしたフッキ。とうとう今期8枚目のイエローカードです。ヴェルディの残り試合はあと2試合。フッキは累積警告での出場停止は今年2回目で、2試合の出場停止。つまり、今期、フッキは残りのリーグ戦、出場することができません。これが今年のヴェルディにとってどんな意味を持つか。今年のＪ2を見て来た人にはその重みがわかるはずです。

後半に入り、徐々にヴェルディにペースをつかまれ何度も何度もＣＫを取られ、我慢を強いられました。ディエゴのゴールは・・・。服部にクロスを上げられた時点で勝負あり、と言った感じで。現地では逆サイドだったのでよく見えなかったけど、帰ってきて録画を見たら、もう、ディエゴが凄すぎる。あの場面でノートラップであんなに力強く、正確なシュート、普通打てないって・・・。

終わってれば後半のシュートはわずか1本。後半だけ見れば防戦一方でした。でも、それだけに1失点はしたものの、守備の頑張りが光った一戦だったと思います。とくに林くんのスーパーセーブ連発にはグッと来ました。

そして試合終了のホイッスルが吹かれた瞬間、一瞬の静寂の後に起こった大音量の「ベガルタ仙台！」コール。アウェーのスタジアム中に大きく響き渡りました。ほんとは勝って欲しかった。でも、この戦いで、誰一人手を抜いた人間はいなかったし、最後までみんな諦めなかった。現地にいたサポには、そんな選手たちの頑張り、ちゃんとわかっていました。

残り3試合。
より厳しくなったのは事実。
でもその困難な道を乗り越えるだけの能力と精神力を、今年のチームは持っています。絶対持っています。
どんな過程を経ても、やり遂げてくれます。わたしたちは、信じて応援するだけ。
大丈夫。絶対できるよ。

で、昨日の遠征で、近頃増量した２キロのうち1キロ減量いたしました
朝の牛タン弁当分くらいはカロリー消費できたのかしら。
それにしても、体中の筋肉痛、キツイっす・・。