来仙の本来の目的であった用事は1時間半ほどでさくっと終了し、まずは光のページェントです。
娘のわたしが仙台に住むようになってもう14年にもなるのですが、二人とも光のページェントの時期に来仙するのは初めてです。
少し早い夕食を取った後、定禅寺通へ向かいます。
やたら写真を取りまくるカズテツ、上ばかり見て足元のおぼつかないタマコ・・・。
だいぶ楽しんでいただけたみたいです。
今年は勾当台公園に即席の立ち飲み屋みたいなのができていて、まるでドイツのクリスマス市場を思わせるような一角もあります。
わたしたちがまず食いついたのはGlühweinという、ドイツのホットワインです。クリスマス市を覗きながらこれを飲んで寒さを凌ぐ、ドイツの冬の必須アイテム。毎年その町ごとに絵柄の違うマグカップが用意され、持ち帰りも可能です。今回、この仙台でもページェントを表した絵柄のタンブラーがセットになって、Glühweinが売り出されてました。残念ながら両親と訪れた時にはタンブラーは完売。先週ネルシャツ氏と行った時はまだあったのにな。
真ん中のが今年のページェントのタンブラーです。欅の木を模したシンプルなデザインです。
右側の茶色いのが、わたしがドイツで住んでいた町のもの。1996(その年)と町の名前がプリントされてあり、その町の象徴である川を中心とした町の風景が描かれています。左側のは・・・、どこのか忘れちゃいました(笑)。
来年のページェントでも新たなタンブラーが出るといいな。
さて、Glühweinを飲みながらスケートリンクをしばらく眺めた後、県庁側に設置されたベガルタコーナーへ移動します。今年の試合のダイジェストが見られるスクリーンと、メッセージコーナーがあります。
試合の映像を見たタマコ
「え!これが手倉森くん?おじさんになっちゃて~」
五戸高校時代、青森ではサッカーのアイドルだった手倉森ツインズ。タマコにとっては若くて爽やかな「手倉森くん」が固定されたイメージだったのでしょう(笑)。
で、メッセージコーナーでわたしが2番様へのメッセージを書いてたら・・・、なぜかタマコもペンを取ります。何をしてるのかと思ったら「手倉森くん」にメッセージ書いてました
更にベガッ太さん一緒に写真を取り、わたしが「年チケ更新しないよ~?」と恐喝してベガッ太さんからカードをせしめると「わたし、監督と同じ青森からわざわざ来たんだけどぉ~」と、ワケのわからない脅しをかけるタマコ。なんて母娘だ・・・。ベガッ太さん、ゴメンね
さて、ほろ酔い気分で我が家へ戻り、出張から戻って来たネルシャツ氏も交えて少しだけ飲み直したあと、二人の長い一日はようやく終わります。
カズテツが床につきながら「あ~、今日は楽しかったなぁ~」と、タマコに話しかけるでもなく、独り言のようにつぶやきました。
さて、翌日はタマコがリベンジに燃える牡蠣小屋です。
実は以前、ネルシャツ氏と3人で行った際、ビビリな我々は「そんなにいっぱい食べられないよね~?」なんて言って、お試し10個コースとやらを注文したのですが、隣のテーブルに座った老人4人が、ものすごい勢いであっという間に60個平らげるのを見て、それ以来タマコは「いつかリベンジしたい」とメラメラ闘志を燃やしていたのです。
ってわけで、牡蠣60個。もちろん昼間からビールです。
今回は圧勝でした
おいしかったです。
おいしかったけど・・・、もうしばらく牡蠣はいいかな
さて、塩竃神社をブラブラした後、仙台に戻ります。
実はここでわたしと姉が共謀して、小さなサプライズを用意していました。
今回の両親の来仙が決まった時、姉としては帰りに一関に寄って一泊して欲しかったのですが、両親の答えは「日曜日にメイちゃんが来るかもしれないし、すぐお正月だし」と言う、案外ドライなものでした。
その時は「遠くの孫より近くのメイちゃん、ってことかねぇ~」なんて、姉と話したものですが。
それでもせっかく近くまで来てるんだから、せめて見送りだけでもと、姉一家が急遽午後だけ仙台に来ることになったのです。
そこでわたしは「じゃぁ、このことは両親にナイショにしておこう」と提案しました。姉もノリノリです。
さて、かくして仙台駅に戻って来たカズテツタマコ、これ以上つき合わせたら悪いから、あんたたちもう帰りなさい、なんて言い出します。いやいや、そんなことしたらせっかくの計画がおじゃんです。
「いいから、とりあえずお茶でも飲もうよ」
と、どうにかひきつけて姉一家との待ち合わせ場所に誘導しました。
すると・・・、カズテツタマコの背後にソロリソロリと忍び寄る小さな影・・・。
キョウスケです(笑)。なかなか気づかないカズテツタマコに業を煮やしたキョウスケ、カズテツの腕を後ろからチョンチョン、とつつきます。
「お、おぉ~!!」
驚愕のカズテツ!
カズテツの声に驚いて振り返ったタマコ、キョウスケの姿を見つけると、
「キャー!!」
と言ってぎゅうぎゅう抱きしめます。
ほんとは苦しいだろうに、キョウスケもなんだか神妙な顔つきでされるがままになっています。
「嬉しい!嬉しい!」
と言って、尚もぎゅうぎゅうするタマコ。
「よく来たなぁ~!」
と言って、キョウスケの頭をぐちゃぐちゃに撫で回すカズテツ。
キョウスケ、もうもみくちゃです。ご苦労様でした(笑)。
なんだかねぇ、今回の来仙、両親ともに本当に楽しんでくれて、終始笑顔だったんだけど、やっぱり孫にはかないませんな。このとき、この2日間で一番の笑顔、頂きました
キョウスケに「Mちゃん、あの性格だからバレるんじゃない?(←オイオイ)」と心配されたこの計画でしたが、サプライズ、大成功です
しかしその後、カズテツタマコと別れた後のキョウスケ、なんと言うか落ち込んでると言うか、沈んだ様子だったみたいで、姉が「どうしたの?」と問いかけても「なんかさ・・・」と口数も少なく・・・、どうやら寂しいと言うか、切ないと言うか、そんな気持ちになったみたいでした。
なんだかキョウスケの言葉にできないそんな気持ち、わたしもなんとなくわかるような気がしました。二人とも本当に楽しそうでたくさん笑顔を見せて帰ってくれて、それは嬉しいんだけど・・・、なんとなくね。
小学校4年生と同様、ボキャブラリーの足りてない、おばさまなのでした
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