年明け早々大騒ぎ

あけましておめでとうございます。←今更・・・

今年は初めて仙台で新年を迎えました。
朝4時に起きて塩釜へ。マリンゲートから船に乗り、船上で初日の出を拝みましたよ。


かなり眠かったけど、ほんとに神々しいほどの美しさで、行った甲斐がありました

さて、そんな風にして新年を迎えたわたくしたちですが、新年早々大仕事が待っています。
１月１１日、自分たちの結婚式＆披露宴です。

１０月から重い腰を上げて準備を始め、いろんなことがありながらも、ようやくほぼ準備が整ってホっと一安心していた正月休み最終日のこと・・・。

「なんだか頭が痛い･･･。悪寒がする」
とネルシャツ氏。
明日仕事始めと言うこともあり、早めに就寝しました。
しかし朝起きてもなんだかダルそうなネルシャツ氏。
週末には式だし大事を取って早めに病院へ行くことにしました。

ネルシャツ氏を送り出した後、わたしは仙台へ帰って来ているむつママ、むつ姉妹とのデートへ出かけます。
さくら野のポケモン祭りでＳちゃんと愉快にポケモンビンゴを楽しんでいたら・・・。
「やっちまった・・・。インフルだって・・・」
病院に行っていたネルシャツ氏からの衝撃メール・・・。
・・・・、もう最悪のタイミング。
仕事始めだと言うのに、ウイルス放出の心配がなくなるまで会社を休まなくちゃいけないし、週末に式を控えていることを考えれば、本人が早く治ることもそうだけど、私に感染することを何としても避けなくちゃいけない。・・・いや、潜伏期間があることを考えれば、もしかしたら発症してないだけでとっくに感染してる可能性だってある・・・。
目の前が真っ暗になりました。
「一緒に住んでる家族はたいていみんなうつっちゃうから、よっぽど気をつけないと・・・」
心底心配気なむつママ。とにかくむつママの忠告に従い、マスクとイソジンを買って帰宅します。

寝室で高熱に苦しんで寝ているネルシャツ氏。申し訳ないけどマスクをつけたまま、寝室に隔離して看護します。タミフルを処方されたとかで、翌朝にはだいぶ熱は下がって安心したけど、こうなってくると心配なのはわたしへの感染です。何しろ相手は目に見えないウィルスですから、どこにいるのか当然わからない。もしかしたらマスクやうがいや手洗いで予防しているつもりでもとっくに手遅れかもしれない。いつ発症するだろう・・・。ずぅっと見えないウィルスの恐怖にさらされて、本当に恐ろしい日々でした。手洗いしすぎて手も荒れてきました。アカギレだらけの花嫁なんて・・・でも感染するよりはずっとマシです。
タミフル効果か、あっという間に熱は下がり元気になったネルシャツ氏。しかし熱が下がってから２日間はウィルスを持っている可能性があるとのこと。会社には行けません。そんなわけで病原体を持っているかもしれない人と日中もいっしょに過ごす日々がまだ続きます。お互い一日中マスクをして、別の部屋で就寝です。

家庭内感染を防ぐことができたとしても、外出先で感染したら元も子もないので、外出する時も当然マスク。
7日、ドレスの最終フィッティング。ひとりで衣装屋さんへ行きます。
大きなマスクをして現れたわたしを見て、担当のＫさんが目を丸くします。
「Ｍさん・・・、まさか・・・」
「いえいえ。わたしのこれは予防のためなんですけど、実はダンナのほうが・・・」
「え！インフルエンザじゃないですよね？」
「・・・やっちゃいました」
愕然とするＫさん。
「・・・だからあんなに言ったのに・・・」
これまでずっと親身にお世話してきてくれたＫさん、最初の打ち合わせの時から
「１月のお式ですから、必ずインフルエンザの予防接種、受けてくださいね」
と言ってくれていたのです。
「そうですよね～、式の時にインフルエンザなんて悲劇ですもんね～」
って言いながら、結局受けないままだったわたしたち・・・。
「Ｋさん、ごめんなさいね・・・」
「ご新郎様に絶対Ｍさんにはうつさないようにって、言って下さいね・・・」

さて、何度となく重ねてきたＫさんとの衣装打ち合わせも今日で最後です。
ちょっぴり天然でかわいらしいＫさん。でもその仕事ぶりは本当にプロって感じで、少しでもわたしに似合うドレスを、と他の支店からも何着もドレスを取り寄せ、根気強くお世話してきてくれました。白ドレス、カラードレスが決定した時の安堵したような、心から満足したような達成感溢れる顔が忘れられません。
わたしの体型に合わせてぴったりお直しをしてくれ、鏡を見ながら
「バッチリです」
と、笑顔を見せた後
「・・・これで、終わりです」
と、少し寂しそうにつぶやきました。これほど親身に長期にわたってお世話してくれたＫさんですが、Ｋさんのわたしたちに関わるお仕事はここまでなのです。当日、実際にドレスを着たわたしを見ることはありません。
「当日の写真、必ず送って下さいね。白ドレスもカラードレスも、両方ですよ。お願いしますね」
何度も念押しするＫさん。なんかちょっぴりしんみりして泣きそうになってしまいました。
初めてこの店を訪れたのは１０月も末のこと。１月１１日挙式なのにずいぶんギリギリの初来店でした。実はこの日、他のお店にも行って何着か試着もしたんだけど、衣装の品揃え云々よりも何よりも、とにかく初めて会ったＫさんのふわっとした暖かな雰囲気と真摯なお仕事ぶりに惹かれて、この店にお願いすることにしたのです。両親の貸衣装などはもう一つのお店の方が安価でしたが、それもＫさんにお願いしよう、と言ったのはＫさんの人柄に打たれたネルシャツ氏です。お金のことを考えれば両親の衣装だけでも他のお店にした方がもちろん良かったのですが、わたしもネルシャツ氏に同意しました。それくらいの価値が、Ｋさんのお仕事ぶりにはあったからです。
慣れないことの多い結婚式の準備の中で、Ｋさんとの打ち合わせだけが唯一、ほっとする楽しい時間でした。ほんわかした空気に包まれながらも、真剣で妥協しないプロの仕事ぶり。本当にこのお仕事が大好きなんだろうな、この人に担当してもらったわたしたちは、幸せだな～、と心から思いました。

そんなこんなでネルシャツ氏のインフル騒ぎも収まり、衣装のお直しも終わり、いよいよ本番でございます。

続く