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ab 24.September 2007.突然日記でも・・・と。続くかな?
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思いが溢れすぎて、うまく書けるかどうかわからないけど、今年のベガルタ仙台に感謝の気持ちをこめて綴りたいと思います。


今年もまた、届きませんでした。
あと少しで手に入れられそうだったのに。もうちょっとで触れられそうなところまで来てたのに。
ベガルタが必死で追いかけてきた「夢」はスルリと逃げて行ってしまいました。

おとといは泣いて泣いて頭痛がするくらい泣いたけど、今はもう、本当に今年もありがとう、と言う気持ちでいっぱいです。

入れ替え戦出場が決まった瞬間から、期待と緊張とで1週間があっという間に過ぎて行きました。みんなでチケット確保に奔走したり、怪我人の状態を心配したり、何もしてないときもソワソワしてしまって。

そして迎えたホーム戦。スタジアムは最高の雰囲気でした。平日のしかも12月のナイトゲームにも関わらず、満員のスタジアム。もしこれがリーグ戦なら1万人超えるか超えないかぐらいじゃないでしょうか。このゲームにかけるみんなの思いが、ぶわ~っとスタジアム全体を覆っているようで、その様子はもはや神々しいほどの美しさでした。このスタジアムは「生きてる」と感じました。声援でスタジアムが本当に「揺れた」んです。比喩ではなく、本当に「揺れて」ました。

1戦目を1-1のドローで終え、各所で磐田有利と言われる中、迎えたアウェー戦。
新幹線を乗り継いでようやくヤマハスタジアムに到着したわたしたちが見たものは、長い長いベガサポの待機列。バスツアー組はもうとっくに朝一番で到着していたのです。これだけの人数がこのわずか1週間の間に、どうにかチケットと移動手段を確保し、ここまでやって来ました。みんな簡単に勝てるとは思ってない。ものすごい不安と「でも、奴らならもしかしたらやってくれるかもしれない」と言う期待とが入り混じって、どの顔もここに来られた幸せとともに、このジリジリするような緊張感をうちに秘めいるような、そんな気がしました。
みんな、手には「絆」と書かれたボードを持っています。サポーター有志の呼びかけでそれぞれが思い思いに手作りしてきました。たった数日のアナウンスだったのに。

「絆」と書かれたキャプテンマークを、今シーズン腕に巻き続けて来た梁選手。試合に入る前に、そのキャプテンマークの「絆」と刺繍された部分にそっと手をやる姿を、家に帰って来て録画で見ました。この1年間で固く結ばれたみんなの「絆」。みんなが追い求めた大きな夢は、あとほんのちょっとの所でつかめなかったけど、この1年、本当にいろいろあったこの1年、大きな大きなものをこのチームは得たような気がします。

毎年思うことだけど、毎年惜しいとこまで行って最後に決めきれないのは、やはりまだ途中だってこと。入れ替え戦の2試合だけを見ると、本当に悔しくて悔しくて仕方がないけど、自動昇格できなかったことがすべて。1年間の積み重ねの結果なのだから。

直樹もどこかのインタビューで言ってたけど、この2試合を広大くんと富田くんが経験したことは、後々本当に二人のため、そしてひいてはベガルタのためになると思う。若い二人がこのしびれるような緊張を強いられるゲームを経験し、そして自分よりも若い19歳の選手に得点のすべてを決められてしまったこと。悔いはもちろん残ると思うけど、サッカー選手の誰もがこんな経験できるわけじゃない。制度として今年が最後となる入れ替え戦を経験できたこと。ここで芽生えた悔しさと、大きく成長したはずの精神力。きっと2人の大きな武器になる。そう思います。

試合後、呆然と立ち尽くしてジュビロのセレモニーもそのままぼ~っと見てたら、ベンチコートを着た梁くんと直樹が再びゴール裏へやってきました。サポーターひとりひとりと握手をし、お礼を言う二人。

直樹が泣いています。「直樹、辞めるなよ!」「来年もやるって言って!」「来年またいっしょに頑張ろう!」泣き叫ぶようなサポーターたちの声に、ものすごく優しい顔で微笑んだかと思うと、次の瞬間顔を歪めて泣いていました。こんなの、嫌だ。こんなふうに直樹が泣いているのを見るのは、とても辛い。
きっと悩んでるんだと思う。もちろん本人が決断することだけど、でもこの光景は本当に見ていて辛くて、やりきれなかった。

今年仙台を去ることになってしまった3選手も出てきてくれました。もうすでに多くのサポーターが帰路についていたので、その場に残っていたサポーターはそんなに多くありませんでした。

太鼓もない中で、最後のオカへのコール。オカは大きなベガフラッグを肩にかけ、バットを振る仕草でそのコールに応えてくれました。こんな少人数の中での「岡山劇場」見たことなかったね。ほんとに寂しいよ。いなくなるなんて、想像がつかない。

目にいっぱい涙を溜めてサポーターひとりひとりと丁寧に丁寧に握手をしてくれたユキヒコ。サポーターに渡された「絆」ボードを高く高く掲げ、胸を力強く何度も何度も叩いて、わたしたちサポーターに「ありがとう!」と言ってくれました。

いつもどおり、優しい笑顔で、でもこらえきれずに涙を流しながら、みんなと握手してくれたケイタ。ほんとにいつも優しくしてくれたケイタの顔見たら、もう耐えられなくて号泣してしまいました。「ほんとにほんとにありがとう!」って言ったら「ありがとうございました」と強く手を握り返してくれました。

バスに乗り込んだ選手たちは、何か吹っ切ったような顔をしていました。内心はいろんな思いが胸を渦巻いてたかもしれないけど。

試合直後にゴール前に倒れこみ、号泣していた広大くん。バスの中からわたしたちに気づいてくれました。持っていた「絆」ボードを掲げたら、大きく頷いて胸を力強く叩いて応えてくれました。おにぎり食べながら、だったけどね(笑)。

帰り道、乗り換えの駅で選手たちに遭遇しました。木谷選手の顔を見たら、いったんひいたはずの涙がまた溢れてきます。
「力になれなくて、すみませんでした」と、木谷選手。そんなこと言わないで・・・。今年もこんなに楽しませてもらったのに・・・。なんて、その場でうまく言えるわけもなく。なんだかやりきれない気持ちでした。

2日たった今、ようやく気持ちが落ち着いて来たと思ったんだけど。
昨日の新聞に入ってきたこんなチラシを見ただけでももうなんだかまた涙腺が刺激されちゃってます。
03ae3394.jpeg
こんなの、シーズンの終わりに毎年ある恒例行事みたいなものなんだけど、でもなんだか今年は本当に感動をもらって、でもその感動は結果的に切ない悲しみを伴った感動だったわけで。今日セルバに行ったらこのチラシが店内のいたるところに貼ってあって、店内をグゥっと涙をこらえながら歩く変な人になっていました。

選手、スタッフには心からありがとうって言いたい。
辛い結果だった。
でも、それでも人生は続いていく。
もう歩き出さなきゃ。
固く結んだ「絆」を解くことなく。
たとえそれぞれが違う選択をしたとしても。

 

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