ab 24.September 2007.突然日記でも・・・と。続くかな?
9月30日。
丸9年間、勤めた会社を退職しました。
最後の部署に移ってからの2年半は、わたしにとっては地獄のような日々で、忙しさもさることながら、精神的ストレスにやられまくる毎日でした。
なんで?どうして?会社に対する疑問や、取引関係者に対する人間としての怒り、そして常に戦闘モードで相手への警戒を解くことができない自分への苛立ち。
オンとオフの切り替えをちゃんとしなきゃ、と頭ではわかっていても、常に仕事のことが頭の中にあり、イライラオーラを出しまくりで、大切な人たちを傷つけてしまったこともたくさんありました。
甘い、と思われるかもしれないけど、もう限界でした。
常に「辞めたい、辞めたい」と言いながら、転職する勇気もなく、踏ん切りがつかないままズルズルと9年間。
丸9年間、勤めた会社を退職しました。
最後の部署に移ってからの2年半は、わたしにとっては地獄のような日々で、忙しさもさることながら、精神的ストレスにやられまくる毎日でした。
なんで?どうして?会社に対する疑問や、取引関係者に対する人間としての怒り、そして常に戦闘モードで相手への警戒を解くことができない自分への苛立ち。
オンとオフの切り替えをちゃんとしなきゃ、と頭ではわかっていても、常に仕事のことが頭の中にあり、イライラオーラを出しまくりで、大切な人たちを傷つけてしまったこともたくさんありました。
甘い、と思われるかもしれないけど、もう限界でした。
常に「辞めたい、辞めたい」と言いながら、転職する勇気もなく、踏ん切りがつかないままズルズルと9年間。
結婚が決まり、川崎に引っ越すかもしれない・・・、と言うことになった時、少し悩みましたが決断しました。
心残りはここに残して行く後輩たちのことでした。中堅社員がどんどん辞めていく中、なぜか新人ばかり補充され、迎えるわたしたちにとっても、入社してきた新入社員たちにとっても、つらい環境でした。
退職すると決めた時、辞めるまでの半年間でどうにかこの子たちのために少しはましな環境を整えてあげてから去りたい、と思いました。
あれから半年、結局わたしは彼女たちのために何一つしてあげることはできませんでした。最後までバタバタで、彼女たちには結局不安しか残らなかったのではないでしょうか。
それでも送別会の席で、後輩の一人が泣きながらこんな言葉を贈ってくれました。
「入社してから毎日毎日辛くて、辞めたいって思ったことも何回もあったけど、Mさんがいてくれたから頑張れた。Mさんが笑っててくれたから、どうにかやってこれた。ほんとにありがとうございました」
最終日、予想通り最後までバタバタしていました。
そんな中、ことあるごとにわたしと衝突してきた上司が、応接室にわたしを呼びました。
「なんなの、忙しいのに。最後までわたしになんか言いたいわけ?」
内心ではそう思いながら、上司について応接室に入りました。
「忙しいのに、悪ぃな・・・」
そう言いながら上司は懐から熨斗袋を取り出しました。
「ほんのちょっとだけど、お祝い」
思いがけない出来事に、思わず涙腺が緩んでしまいました。
「そんなことされたら泣いちゃうじゃないですか・・・」
そう言うと、上司はメガネを外しながら
「なんだよ、俺まで泣けてくるじゃねーか」
と言って、ハンカチで目を押さえました。
ほんとにいつも衝突ばかりしていた上司でしたが、この瞬間、わたしの心の中で冷え切っていた何かが溶けて行ったような気がしました。
最終日も目いっぱい残業した就業後、荷物をまとめるわたしの傍らで、同僚2人がピカピカにわたしの机とパソコンを拭いてくれました。一番辛くて嫌な思い出しかなかったこの席。2人がまっさらに、綺麗にしてくれました。
抱えきれないくらい、たくさんの贈り物を頂き、荷物が膨大な量になってしまったわたしのために、同僚や後輩がビルの下まで荷物を持って付き添ってくれました。
9年間同じビル内で働いていれば、同じ部署じゃなくて関わった方がたくさんいます。贈り物は同じ部署の方々からだけではなく、他部署のいろいろな方からも贈っていただきました。労組の合宿で一緒に呑んだくれて以来、仲良くなった一関支店の同僚からも、花束が届けられました。

9年間勤めて最初で最後、タクシーでの帰宅です。
同僚と後輩が見送ってくれました。後部座席から振り返ると、みんなまだそこに佇んで、ずっと手を振り続けてくれてました。
ほんとにほんとに辛かった最後の部署。でもこの人たちのおかげで、どうにか笑顔だけは失わずにやってこれた。飲み会になるとエンドレスでグチ大会になり、愚痴った結果、ちっともスッキリせずグダグダになってしまうのが常だったけど、でも笑えた。泣いたこともあったけど、笑ってられた。過酷な状況だからこそ、むしろ一体感があった。そんな辛い現場からわたしだけ逃げ出すようで、心が痛むけど・・・。
ちょいちょい飲みに行っていた我々ですが、入籍してからは何故かネルシャツ氏も混ざることが増え(って言うか「ダンナも呼べ」って言われるから「じゃ、呼ぶ?」って言って連絡すると「え?今どこ?」って言って、ほんとに来るんスよ、ネルシャツ氏は。人見知りのわたくしにはできない芸当です)たのですが、その席で同僚がネルシャツ氏にこう言いました。
「辞められるのはほんとに痛いけど・・、でも本人の為には良かったと思ってるんですよ、俺」
と。
彼は以前、このブログを始めたばかりの頃に書いた「修練」の巻で「俺たちの仕事ってさ、 修行そのものだよね」と語った彼です。一人だけ修行から逃げ出すわたしを快く送り出してくれて、ありがとよ・・・。そう言えば最終日、お昼から戻ってくると机の足元に隠すように紙袋が置いてあり、件の彼が「お疲れ様でした!」と書いた付箋を机に貼って去って行きました。粋なことするじゃね~の。
ほんとに嫌で嫌で仕方のなかった職場だったけど、最後はやっぱり人の優しさにホロリとさせられました。
みんな、みんな、ほんとにありがとう。
ひとりだけいなくなって、ごめんね。
あんまり無理しないでね。
ほんとに、ありがとう。
ところで、前の日記からだいぶ間があいてしまいましたが、これからは時間だけはたっぶりあるので、随時その間の日記を書きたいな、なんてことも思ってたりいたします。
ではでは。
心残りはここに残して行く後輩たちのことでした。中堅社員がどんどん辞めていく中、なぜか新人ばかり補充され、迎えるわたしたちにとっても、入社してきた新入社員たちにとっても、つらい環境でした。
退職すると決めた時、辞めるまでの半年間でどうにかこの子たちのために少しはましな環境を整えてあげてから去りたい、と思いました。
あれから半年、結局わたしは彼女たちのために何一つしてあげることはできませんでした。最後までバタバタで、彼女たちには結局不安しか残らなかったのではないでしょうか。
それでも送別会の席で、後輩の一人が泣きながらこんな言葉を贈ってくれました。
「入社してから毎日毎日辛くて、辞めたいって思ったことも何回もあったけど、Mさんがいてくれたから頑張れた。Mさんが笑っててくれたから、どうにかやってこれた。ほんとにありがとうございました」
最終日、予想通り最後までバタバタしていました。
そんな中、ことあるごとにわたしと衝突してきた上司が、応接室にわたしを呼びました。
「なんなの、忙しいのに。最後までわたしになんか言いたいわけ?」
内心ではそう思いながら、上司について応接室に入りました。
「忙しいのに、悪ぃな・・・」
そう言いながら上司は懐から熨斗袋を取り出しました。
「ほんのちょっとだけど、お祝い」
思いがけない出来事に、思わず涙腺が緩んでしまいました。
「そんなことされたら泣いちゃうじゃないですか・・・」
そう言うと、上司はメガネを外しながら
「なんだよ、俺まで泣けてくるじゃねーか」
と言って、ハンカチで目を押さえました。
ほんとにいつも衝突ばかりしていた上司でしたが、この瞬間、わたしの心の中で冷え切っていた何かが溶けて行ったような気がしました。
最終日も目いっぱい残業した就業後、荷物をまとめるわたしの傍らで、同僚2人がピカピカにわたしの机とパソコンを拭いてくれました。一番辛くて嫌な思い出しかなかったこの席。2人がまっさらに、綺麗にしてくれました。
抱えきれないくらい、たくさんの贈り物を頂き、荷物が膨大な量になってしまったわたしのために、同僚や後輩がビルの下まで荷物を持って付き添ってくれました。
9年間同じビル内で働いていれば、同じ部署じゃなくて関わった方がたくさんいます。贈り物は同じ部署の方々からだけではなく、他部署のいろいろな方からも贈っていただきました。労組の合宿で一緒に呑んだくれて以来、仲良くなった一関支店の同僚からも、花束が届けられました。
9年間勤めて最初で最後、タクシーでの帰宅です。
同僚と後輩が見送ってくれました。後部座席から振り返ると、みんなまだそこに佇んで、ずっと手を振り続けてくれてました。
ほんとにほんとに辛かった最後の部署。でもこの人たちのおかげで、どうにか笑顔だけは失わずにやってこれた。飲み会になるとエンドレスでグチ大会になり、愚痴った結果、ちっともスッキリせずグダグダになってしまうのが常だったけど、でも笑えた。泣いたこともあったけど、笑ってられた。過酷な状況だからこそ、むしろ一体感があった。そんな辛い現場からわたしだけ逃げ出すようで、心が痛むけど・・・。
ちょいちょい飲みに行っていた我々ですが、入籍してからは何故かネルシャツ氏も混ざることが増え(って言うか「ダンナも呼べ」って言われるから「じゃ、呼ぶ?」って言って連絡すると「え?今どこ?」って言って、ほんとに来るんスよ、ネルシャツ氏は。人見知りのわたくしにはできない芸当です)たのですが、その席で同僚がネルシャツ氏にこう言いました。
「辞められるのはほんとに痛いけど・・、でも本人の為には良かったと思ってるんですよ、俺」
と。
彼は以前、このブログを始めたばかりの頃に書いた「修練」の巻で「俺たちの仕事ってさ、 修行そのものだよね」と語った彼です。一人だけ修行から逃げ出すわたしを快く送り出してくれて、ありがとよ・・・。そう言えば最終日、お昼から戻ってくると机の足元に隠すように紙袋が置いてあり、件の彼が「お疲れ様でした!」と書いた付箋を机に貼って去って行きました。粋なことするじゃね~の。
ほんとに嫌で嫌で仕方のなかった職場だったけど、最後はやっぱり人の優しさにホロリとさせられました。
みんな、みんな、ほんとにありがとう。
ひとりだけいなくなって、ごめんね。
あんまり無理しないでね。
ほんとに、ありがとう。
ところで、前の日記からだいぶ間があいてしまいましたが、これからは時間だけはたっぶりあるので、随時その間の日記を書きたいな、なんてことも思ってたりいたします。
ではでは。
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