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ab 24.September 2007.突然日記でも・・・と。続くかな?
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遅ればせながら、祝ベガルタ開幕戦勝利!
まだまだ課題はありそうだけど、ロスタイムの粘り強い守備に、去年のチームにはない頼もしさを感じました。
でもまだあと50試合もある~!こんなに試合数の多いリーグって、他にあるのかな・・?調べたことないからわかんないけど。なんだか未知の領域。優勝するにはどのくらいの勝ち点が目安なんだろう。わからないことだらけ。
 



それにしてもゴールのあと、喜び勇んで「飛んだ」キンちゃん。ケガもなく無事で本当に良かった・・・。2メートルとも3メートルとも報じられているけど、いずれにしてもその高さを予期せずに飛んだら、普通の人なら捻挫くらいはしてたかも。大事な体ですから・・・、ほんと気をつけておくれ。
今日のタイトルはユリウス・カエサルがポントス王ファルナケスを破った時に元老院へ送った報告の言葉
「来た!見た!勝った!」
をもじってみました。最近、塩野七生の「ローマ人の物語」を日がな一日読んでます(←いいのか)。
カエサルが殺され、クレオパトラにたぶらかされた末、アクティウムの海戦で破れたアントニウスも殺され、オクタヴィアヌス改め、アウグストゥスが今いろいろ頑張ってるトコロです。まだまだ先は長い・・・。
しかし世界史の教科書では恐らく数ページの描写でおわるであろうこれらの出来事が、こんなに奥深く、興味深い一連の文章になるなんて、凄いことだなぁ、と思います。
例えば、高校のときには「ストア派のキケロ」とだけ覚えれば良かっただけの人物が、こんなに弱気でビビリで愛すべきキャラクター(であったと思われる)だなんて知ることは、愉快で仕方がありません。

さて、話はがっつり変わりますが・・・。不思議な番組を見ました。
BSハイビジョンで放送していた「ドキュメント恋」と言う番組。
世界の様々な都市の恋人たちの1週間を、ただ淡々と追うだけの番組。
ナレーションはなく、時々、二人が現在置かれている状況を簡単に説明するような、本人たちによるモノローグが少し入るくらい。
あとはただ彼らの日常を追うだけ。二人が会っている時も、それぞれ別々に過ごしている時も、ただ淡々とカメラがその様子を追います。ただそれだけなのに、なぜだかものすごくドラマチックでした。
ブエノスアイレスの20歳のサルサダンサーの男性と30歳の写真家の女性。ニューヨークの消防士の男性と美容師の女性。マラガの闘牛士の男性と会社員の女性。
それぞれものすごく印象的で考えさせられるものがあったのですが、わたしが特に心を揺さぶられたのは、韓国・ソウルのカップルの物語でした。
男性は20歳、女性は18歳の付き合って2年のまだ若いカップル。男性が2年間の兵役に着く前の1週間を、カメラが追います。それまでは毎日のように会っていた二人ですが、ここに来て彼氏の方が親戚回りや、友だちとの飲み会に忙しく、ほとんど彼女と会う時間を作れません。
そんな彼氏に少し苛立ちながらも、2年間も離れ離れになるという実感がいまいちわかない様子の彼女。友だちに「ずっと待ってるつもりなの?だいたいみんな別れちゃうってよ?」なんて、少し意地悪で、でも実際そうなんだろうな、と思われるようなことを言われても「大丈夫。気持ちは変わらないから」と、きっぱり言いながら、一方で「2年なんて、想像もつかない」と弱気になったりもします。
彼氏の方はと言うと、兵役に着くために仕事を辞めてからと言うもの、ほとんど毎晩友だちと飲み歩いています。表面的には「悪友とつるんでる」風ですが、兵役を終えて除隊してきた先輩が軍隊生活の辛さを語ると、彼氏の顔にも複雑な表情が浮かびます。先輩の方はまるで武勇伝のように楽しく話すものだから、彼氏の方も笑ってそれを聞くのですが、その笑顔はすこし引きつって見えます。
いよいよ入隊を数日後に控え、彼氏は美容院に髪を切りに行きます。デート気分でついて行った彼女は、初めのうちは面白がって写メを撮ってみたり、はしゃいでいるんだけど、いよいよバリカンで頭が剃られはじめると、耐え切れずに泣き出してしまいます。
散髪も終わり、支払おうとすると美容師のおばちゃんが「お代はいらないよ。友だちとおいしいものでも食べな」と、二人を見送ります。まだ泣いている彼女を抱きしめ「また二人でいらっしゃいよ」と。
「お前、絶対待ってろよ!」とか「わたし、絶対待ってる!」なんてこと、この二人お互いに全く言いません、最後まで。だからこそ、なんだかリアルで切なくて、胸にせまるものがありました。
最後の夜も彼氏はやはり友だちと飲みに行き、彼女とはメールでのやりとりだけ。友だちと楽しそうにやけになって飲む彼氏と、同じ時間に家で歯磨きをして寝る準備をしている彼女。
結局朝まで飲んで実家に帰った彼氏。まだ酔いも抜けないまま、彼女を連れてバスで入隊する部隊のある春川へ向かいます。2年間離れ離れになる前の貴重な時間だと言うのに、朝まで飲んでいた彼氏はバスの中でずっと眠りこけています。静かに目を伏せている彼女。
部隊のある施設の前はまるでお祭り騒ぎ。入隊する若者たちと見送りの家族や恋人たち。記念写真を撮影するカメラマンや、「テレフォンカードは必需品」と書かれた横断幕を掲げ、テレフォンカードを売る人。その喧騒の中を二人は手をつないで歩きます。特別な会話は何もありません。
彼女が「持って入れるよね・・?」と言って手紙を手渡すと、彼氏の方も黙ってレコーダーと手紙を彼女に手渡します。きっと予期していなかったのでしょう。彼女は持っていた書類で顔を隠し、声も出さずに泣き出します。一瞬だけ抱きしめ合った後、ふたりは何も言わずに別れます。お互いの後姿を見ることもなく。
帰りのバスの中で彼氏がくれたレコーダーに収められた彼氏の歌声を聞く彼女。2年前、彼の歌声を聞いた彼女が一瞬で恋に落ちた、と言うだけあって、なんだかしみじみとしたものすごくいい歌声です。あんなにそっけなくて、友だちとの時間ばかり優先させてた彼氏の、彼女への本当の気持ちがにじみ出ているようで、テレビの中の彼女と一緒に思わず泣いてしまいました。

こうしてわたしのつたない文章でまとめてみると、なんだかとっても陳腐な物語のように見えちゃうのが残念です。もし目にする機会があったら、たくさんの人に見てもらいたい、不思議だけどなんだか感動的な番組でした。
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