背負うべきもの

やはりこの話題を避けて通ることはできません。
今回のベガルタの不祥事。
「不祥事」と言う言葉を使いたくなんかない。でも残念ながらこれはまぎれもない「不祥事」。

この事実を知った時「なんで？」という割り切れない思いと、言いようのない悲しみを感じました。
そして次に感じたのは怒り。
大好きなチームの大好きな選手たちだからこそ、やりきれない怒りを感じました。

オフ前日だからとか、ずっと外出禁止でストレスが溜まってたからとか、そんな言葉ではとても擁護することのできない愚かな行為。具体的な状況はわからないから何とも言えないけど、選手会の食事会の後だった、と言うことは、当事者の選手が泥酔するまでの過程を見ていた選手は他にいなかったのか。もしいたとしたら、ただそれを傍観していたのか。
事件が起こったあとの現場スタッフの対応は果たして適切だったのか。状況判断が甘すぎたのでは？

・・・・・。

言いたいことは山ほどあって、報道から１日たった今も消化しきれない怒りは心の中に残っているけど。

やっぱり最後には悲しいと言う感情が胸の中で大きな重しとなって、心が締め付けられる思いです。

昨日からネット上でたくさんのベガルタの記事を読みました。ニュース動画も心を鬼にして見ました。
こんな形で全国放送のニュースで取り上げられることが悔しくて仕方がありません。
Ｊ1に昇格した時、スポーツ紙の全国版やサッカー専門番組で取り上げられることがとても誇らしくて嬉しかった。Ｊ2に降格してからは、ローカルニュースやスポーツ紙の東北版でしか扱われることがなくなり、でもいつかまた昇格したらきっと、かつてのように・・・。
そう思ってたのに。

かつてベガルタに所属していた選手たちは、どんな思いでこのニュースを目にしただろう。特に戦力外と言う形でチームを離れなければならなかった選手たちは・・・。

毎年万全の準備でベガルタを大歓迎してくれている延岡市のみなさんは、どんな気持ちだったろう。

わたしはベガルタのサポーターとして、自分が何を言われたって構わない。応援する気持ちに変わりはない。だから。
応援するからには、いっしょに背負って行こうと思う。あまりにも幼稚で愚かな行為のために選手個人、チーム全体がこれから背負っていかなければならない、重い重い何かを。

正直に言うと、個人的には今回の処分は甘すぎると思う。
だからこそ４人の選手を含めたチーム全員が、この処分を受けただけで許されたわけではないことを肝に銘じで欲しいと思う。結果を出さなければ今度こそ本当におしまい。そういう覚悟で今後励んで欲しい。心からそう思います。

今回のことは関わった４人の選手だけの責任では決してないと思う。
仲良しクラブじゃ駄目なんだよ。仲がいいのはいいけど、それだけじゃだめなんだよ。
一般の会社の職場だってそれは同じ。いい仕事は緊張感がなければできない。

大好きなチームだからこそ、擁護したいのは山々だけど。
「もう許してあげて！」って、世間に向けて叫びたい気持ちでいっぱいだけど。
大好きだからこそあえて厳しい目でチームの今後を見守って行きたいと、今は思っています。